今、私たちが暮らしている世界
誰一人として同じ世界に住んでいる人はいないんだ
えっ、どういうことです?
【あなた】と【わたし】のりんご
突然だけど、二人とも
果物のりんごは好きかな?
好きです!
ときどき食べたくなります。
私も好きですね
今、あなたの目の前に「真っ赤なりんご」があります。
あなたはこのりんごを見て、こう思いました。
「甘くて美味しそう!」
はたして、それは誰もが疑う余地のない真実でしょうか?
実は私、あんまり好きじゃないんだ
丸かじりして、歯が抜けちゃったトラウマがあってね・・・
そんなことが・・・(痛そう)
同じりんごが目の前にあったとしても、
「とっても美味しそう!」と良い印象を抱く人もいれば、
「あんまり好きじゃない・・・」と悪い印象を抱く人もいます。
好きな人にとっては、ただ眺めるだけでも幸せな気持ちになれる存在でも、
それが嫌いな人にとっては、目をそらしたくなるほどの脅威になることもあるのです。
人によって物事の好き嫌いがある
それって当たり前のことじゃないですか?
当たり前のことかもしれない・・・
だけど、それはとても大切なことなんだ
【アドラー心理学】ではこう説いています。
「人は主観的な立場からでしか物事を見ることができない」
同じものを見ても、同じ経験をしても、
感じ方や受け止め方は人によって異なります。
なぜなら、その人が持っている「主観」という要素が大きく影響しているからです。
人間関係の悩みでよくある「お互いに分かり合えない」という問題
どんなに相手のことを思いやっても、
どんなに相手のことを考えた行動しても、
分かってもらえない、理解してもらえないことがあります。
それは、「完全に相手の立場になって物事を見ることは不可能」だからなのです。
どう頑張っても私たちは、
主観を通してでしか物事を見ることができないのです。
主観が変われば、世界も変わる
つまり要約すると・・・
人は主観的に物事を見てしまうから、
誰もが自分の主観による影響を受けた世界に住んでいる
だから、すべての価値観を他者と共有することはできない
といった内容でしょうか?
その認識であっているよ
私たちは誰もがみな、自分の持つ主観を通して世界を見ています
つまり
「人によって物事に対する意味付けが異なる」
と言えます。
あなたの目の前にある「真っ赤なりんご」
それ自体は見る人によって、目の前で姿かたちを変えることはありません。
あくまで、見る人がそれをどう意味付けをしているかによって見え方が変わるのです。
たとえばの話、
「この世界は素晴らしい!」と思っている人の目には、世界は素晴らしいものとして映るよね
それこそ、りんごを見て「美味しそう!」と好印象を抱く人のように
なら、その逆を考えてみると・・・
となると、
「人生=辛い」と考えている人は、
「人生は辛いものである」
という意味付けを、自分自身でしている
ってことですか?
極端な話ですが、世界は素晴らしいものだと考えている人の目に、世界はきっと輝いて見えることでしょう。
反対に、世界は辛く厳しいものだと考えている人の目には、マイナスの感情で彩られた悲しい存在に映るはずです。
とどのつまり、実際の現実がどうであれ、
その人が物事に対してどう意味付けをするのかによって、その人を取り巻く世界は大きく変わります。
いうなければ、「人生は楽しい!」とポジティブに思えるのなら、
目の前の現実がどんな状態であろうとも、
その人にとって人生は楽しい存在として目に映るのです。
目の前の景色を変えていこう
こんなこと言っちゃうのもアレですが、
「人生は最高!」と自らを洗脳でもしないと幸せにはなれないってことですか?
そこまで深刻に考えなくて大丈夫だよ!
少しずつ変わっていけばいいんだ
現実が楽しくもないのに、
無理にでも「楽しい!」と思い込む必要はありません
自分の気持ちを変えることは容易ではありませんし、そんなことをすれば余計に辛く苦しくなるだけかもしれません。
私たちにできること
それは、
目の前の景色を少しずつ変えていくこと
嫌いなものをいきなり好きになることなんてできません。
ですが、少しずつ時間をかけ、
嫌いなものや苦手なものに対する認識を変えていくことはできます。
これまでに何度も述べた通り、私たちは主観を通して物事を、そして世界を判断しています。
その主観を変えることは、あなたの人生を変えることに繋がっていくのです。
いきなり変わることなんて誰にもできないよ
だからこそ、アドラーの考え方を少しずつ知り、物事の捉え方を変えることが大切
そして少しずつ、目の前の景色を変えていけばいいだけなんだ
今はまだその入り口に来たばかり
いつかきっと、あの頃よりも世界は優しく、そしてシンプルなものに見えるはずだよ
なんだか変われそうな気がしてきました。
頑張ってみます!
自分を知ること
それが最初の第一歩!